34歳(産後1ヶ月)
冷たかった身体が少しずつ温かさを取り戻せるように
結婚して3年目で待望の妊娠、でもそれは流産という結果で終わりました。
でも、またいつか赤ちゃんにめぐり合えると思い続けていましたが、時間ばかりが流れていくだけの毎日。
不妊治療とは別世界のものと思っていた私が、産婦人科へ通い始めるようになりました。
注射と薬を使ってのタイミング法を行いましたが、排卵がなかったり基礎体温が二層にならなかったため、うまくいきませんでした。
その頃の私は、仕事中に職場を抜け出して通院することに大きなストレス を感じていましたが、自分が不妊治療をしていることを誰にも話たくはありませんでした。
誰も私のことを理解できない、そう卑屈になっていたのかもしれませ ん。
そんな時にこの治療法を知り、治療を開始するようになりました。
最初の受診時に言われたことことは、「身体が冷えすぎていて、身体の状態が悪すぎる」 でした。
私の場合、生理は年に7~8回しかなく、それでもこれが当たり前と思っていました。
また、新陳代謝が悪く夏でもほとんど汗をかくことなく、冬でも ジーンズと靴下だけ、お風呂はシャワーのみの毎日でした。
でも、それからは生活を改善し、妊娠モードへと切り替えました。
担当の女性の先生とのお話も楽し みで治療に通う度に、私の冷たかった身体と心が少しずつ優しさと温かさを取り戻せるようになったように思います。
その後、基礎体温が二層になるようになり、排卵もきちんと起きてきましたので、人工授精に挑戦してみました。
そして、3回目の挑戦で見事に妊娠、妊娠6週で心臓が動いているのを見た時涙が溢れてきました。
この瞬間を待ち望んでいたのです。
その時の喜びは今思い出しても本当にかけがえのないものに思えます。